ひとりごと


2022


5/28   われない素数



   昭和記念公園にあるネモフィラの数は?    photo by Shumiya


シンドイッチマンの会話

「ねえ、素数って知ってる?」
「うーん、…素直な数?」
「そうともいえるな。自分と1以外には割り切れない数だ」
「それって素直っていうより頑固っていうんじゃない?」
「誰とも交わらない孤独な数ともいえるな」
「どこかにいそうだな。そういう奴…」

「素数を並べていくと、なぜか不規則になる」
「それがどうした?」
「これが宇宙の神秘を解き明かす鍵かもと、研究する数学者がいるんだ」
「へえ、数学って謎解きでもあるんだね」
「夢中になり過ぎて、頭おかしくなった人も多いらしいよ」
「まさに沼ハマだ。嫌いでよかった!小学校の算数で世の中渡れるしな」

「みんなで5人だから、このケーキ5等分にしてくれる?」
「5等分? 4等分ならいいけど…素数は無理!」
「小学校出たよな?…じゃあ、ぼくが切ろう!」

「あれ?それ6等分じゃん?!」
「2以外で素数の次に大きい数字は全部偶数だ」
「5の次は6か。5等分よりは易しいけど…1個余るよ!」
「明日ぼくが食べる」
「…」



 全部で2万本。素数はいくつあるでしょうか?   photo by Shumiya






5/24   あぶない自転車



 最近は見かけないリヤカー  江戸東京たてもの園にて


日本の道路は狭い。
自転車は軽車両なので車道を走れとか、無理なら歩道もOKとか。
イソップのコウモリのように、どっちつかずの状態だ。

歩いていると、歩道を人を縫って走る自転車が怖い。
車に乗っていれば、ちょろちょろする自転車は邪魔と感じる。
人間って勝手なものだ…。

年をとって少々足が不自由でも、自転車なら大丈夫という人は多い。
前後の篭に子供を乗せて、中国雑技団のような軽業をやるママもいる。
ご本人は自信があっても、傍から見れば事故が起きないのが不思議…。

便利かもしれんけど、歩けば身体にもいいし、違う景色が見えるよ!




 毎年5月は、自転車マナーアップ強化月間だそうな





5/18   レトロ U



         荒物屋と花屋
          
                    醤油屋


先日、小金井公園の江戸東京たてもの園へ行った。
大正、昭和の建築物が点々とある中、商店街の建物が並ぶ区画がある。
雑貨屋、酒屋、薬屋、花屋など、中も見られて楽しい。

昔はスーパーなどなかったから、何でもお店へ買いに行ったものだ。
黙ってお金を払うだけのレジとは違い、言葉を交わすやり取りがあった。

子供の頃、近くの八百屋さんまで竹馬でお使いに行ったこともあった。
そのお店の手伝いをしていた娘さんと、数十年後にママ友になった。
自転車の練習中に、後ろを支えてくれた酒屋さんのお兄さんもいたなぁ。

うち風呂がなかった頃に、近くの銭湯へ通った。
番台とのやり取り、背中を流しっこする大人たちの様子など思い出す。

今は人との接触が本当に少なくなった。
人情味があったあの頃、今はなんだか味気ない?
レトロな発想かもしれませんがねぇ…。



  特にお風呂屋(銭湯)は、人気を集めていた

         
              





5/14   レトロ T



 


70年もののレトロな憲法は頂けないが、レトロな物は嫌いじゃない。
車種などさっぱり分からないけれど、古い車は味があって好きだ。
今の四角くてお獅子のような顔?の車はどうも好きになれない。

近所のガレージで見かける車が、珍しくエンジンをかけていた。
運転手はいないので、たぶん出発前のアイドリングとかいうやつ?
やがて家から小柄なおじさんが現われ、素早く乗り込むと、颯爽と、いやゆっくりと前進。
丸っこくて可愛い後ろ姿に、思わず「ガンバレ!」と心の中で叫んだ。

少々性能が悪くても、古い型に拘る人も結構いる。
ちょっと頑固者で、どこか憎めないチャーミングな人?

古い車は絵になる。
と思うのは、古い奴だからでしょうか?





5/9   スイスの覚悟



 スイスの周りの高い山々は、自然の要塞でもある


平和憲法があるからといっても、日本は決して中立国ではない。
永世中立国といわれるスイスを見ると、中立とは何かがよく分かる。

 軍備と共に、軍隊(兵役義務あり)が大きな力を保持している
 橋、道路、トンネルは、敵の侵入を防ぐため破壊できるように作られる
 全人口を収容可能な核シェルターを保有している
 他国を侵略しないし、侵略されても他国の力を借りずに自力で守る

これまで侵略された歴史を踏まえての用心深さとはいえ、その覚悟は半端ではない。
今の時代に平和を守るとはどういうことか?
真剣に考えなければならない時が来ているように思う。



 鉄橋も壊す覚悟?





5/3   お気楽平和主義



 一見のどかなスイスの風景も、堅い守りがあってこそ


平和主義って何だろう?
戦争はしたくないからといって、何もしないことなんだろうか?

作家の曽野綾子さんが、いつかこんなことをおっしゃった。
「門前に平和主義の看板を掲げていれば、泥棒や強盗が狙わないわけではない」と。
確かに、反対に無防備だということで、狙われる可能性は高い。

思いがけず?大きな戦争が始まって、世界はまだまだ未熟な人間の集まりに過ぎないことがよく分かる。
これを機会に?周辺に領土を広げようと狙っている国もある。

自ら侵略しないという、平和主義の看板はあってもいい。
ただ、それを剥がしたら裸でしたというのではお話にならない。

我が国の憲法は既に75歳、後期高齢者並み。
これほど長い間一度も変えたことがない国は、他に見当たらない。
国を守ることより、憲法を守ることの方が大事なのだろうか?




 草が描いた日本地図の壁画  気づいたら本州だけになっていた…?


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