ひとりごと


2022


4/27   花占い



 photo by Shumiya


シンドイッチマンの会話


「チューリップで花占いはできないな」
「確かに、花びら少な過ぎ、1,2,3…6枚しかない」
「しかも外側の3枚はガクで、中の3枚が花びらだって」
「ガクを入れないと、好き、嫌い、好き!ガクを入れると、……嫌い!」
「奇数と偶数の違いだな」

「花占いで有名なマーガレットは何枚だと思う?」
「さあ?数えたことないよ」
「ほとんどが奇数らしいよ。つまり、好きから始めると好きで終わる」
「まじで?真剣にやることもないな。花占いって思わせぶりなだけか…」

「あ、ここは割り勘でね!」
「うーん、2で割り切れないけど、どっちが多く払う?」
「払う、払わない、チューリップで花占いしよう!」
「ガクを入れるか?入れないか?」
「どっちが先にやるかで勝負が決まるぞ!」

 「あのう、お客さん、初めからジャンケンで決めたらどうですか?」





4/20   戦場に花を!



 オランダではありません  photo by Shumiya


戦争は今すぐにでもやめてほしいと、誰もが願っているのに…
戦いは増々エスカレートしている。
破壊され誰もいなくなった街の映像は、虚しさが漂うばかり。
最後の一人まで戦うのか?とふと思う。
一億玉砕といっていたかつての日本を思い出す。

いずれは世界を二分してしまいそうなこの戦い。
なんとか止める方法はないんだろうか?
ディズニーのアニメのように、銃弾を花に変える魔法が使えたらいいのに…。




 昭和記念公園のチューリップ畑です  photo by Shumiya






4/17   男か女か? U



 花占いはフランス伝来 使われる花はマーガレットだとか  「秘蜜の花園」いづみ画


シンドイッチマンの会話


「お年寄りの性別は難しいぞ」
「お婆さんの場合、性差がはっきりしないことが多い」
「楽だからって、パンツスタイルにショートカットが多いしな」
「出ているはずの胸は重力でほぼ消え去って…」
「前後左右どこから見てもお爺さんといっしょ」

「では女らしさはどこで出すのか?」
「え?今更出さなくても」
「それをいっちゃあおしまいよ!…化粧をするとか?」
「マスクをしてちゃ効果なし」
「女らしい仕草をする」
「品を作ってるお婆さんって、ちょっとキモいよ」
「女を意識して、おしゃれな服装をする」
「まあ、それくらいかな。それもメンドクサイってお婆さんもいそうだ」

「男か女かってこれからは増々分からなくなりそうだよ」
「そうだな、ところで君は性別は男だよな?」
「今更聞くか?」
「一応確かめておかないと。途中で変わる人もいるからね」
「変わらないよ!いや、変わる?変わらない、変わる、変わらない…」
「花占いしてるの?楽しそうね!あたしにもやらせて!」
「……」





4/11   男か女か? T



 男と女どちらも平等です  この方は、たぶん女…


走り出した電車の中から、ホームで指さし確認する駅員さんを見て…
ある夫婦の会話(ただし小声で)

「うわっ!超イケメン!カッコいい!」
「うふふ、あれは女だ」
「えっ?うっそ!」
「女だよ」
「どう見ても男でしょ?…何で分かるの?」
「なんでも」
「もしかして…どこ見てたのよ!?」
「…」
「…男って…!」

最近は、男性の職場に女性の進出が著しい。
バス、タクシー、ダンプなども、女性ドライバーがぐんと増えた。
性別が分からなくて、どっちだろうと悩むことも…。
まあ、分かる必要はないともいえるけど、気になるよね〜?ならない?

  イケメンの 兄ちゃんと思えば 姉ちゃんで  …いづみ





4/5   もうじき散る?



 こっちを向いているメジロ


「今までは人のことだと思ふたに俺が死ぬとはこいつはたまらん」
これは狂歌師、大田南畝(蜀山人)の辞世の歌。

年を取って他人の死を何度も見るようになると、自分が順番を待つ列のどの辺にいるのかが気になる。
真面目に考えると、確かにこいつはたまらんかもね。

シルバー川柳に、「お迎えはいつでもいいが今日は嫌」という傑作が…
いつか来ると思いながらも、できれば先送りしたいのよねぇ。

  花の下 逝きたくもあり 逝きたくもなし …いづみ



 


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