ひとりごと


2021


8/26   ひとりで…



 ソーシャルディスタンスは決してひとりではない


シンドイッチマンの会話


「マスクしてると余計に暑いよね」
「人混みじゃなければ外してもいいらしいよ」
「この間、人通りが少ない道でマスク外してたら、白い目で見られたよ」
「白いマスクに白い目?怖いね」
「ひとりでやるのは勇気がいるな…」

「ソーシャルディスタンスも飽きたな。逆に思いっきりハグしたくなる」
「反動だな。そうだ!ハグしてくれるぬいぐるみがあるらしいよ」
「それいいね!ほしいかも!」
「まじで?ぬいぐるみ抱いてるおっさん?見たくないかも…」
「白い目で見ないで!でも、ひとりでハグって寂しすぎる…」

「旅行に行きたいな…」
「それもネットで簡単に海外にも行かれるサイトがあるよ」
「それって、いいのか?誰かといっしょに行ける?」
「さあ?この場合、基本ひとりだろ」
「劇団じゃないんだ!ひとりはもうたくさんだ!」

「…マスク無しで!リアルハグしたい!リアル旅行したい!」
「誰と?」
「…」



 意外と密なヒトリシズカ






8/20    トマトはトマト



 


NHKの「心の時代」の「天地いっぱいを生きる」より…

兵庫県にある曹洞宗の安泰寺は、修行僧の半数が外国人というお寺。
座禅をしにドイツからきたネルケさんは、長い修行の末に堂頭となる。
修行僧を観察していると、国によって性格が違うことに驚いたそうな。
自給自足の生活で、畑仕事は大事な日課。
そこで、野菜の性質を人に例えてみると…

キュウリ…芽が出たら一本の支柱を立ててやれば、自分から支柱を辿って伸びていく。
支柱は仏の教えのことで、素直にそれを頼りに伸びる理想の修行者だと。

トマト…全く自立していなくて、支柱に縛り付けてやらないと倒れる。
屋根を付けてやらないと雨に当たるとダメになる。
これは自主性のない人頼みの日本人の修行者。

カボチャ…支柱にはお構いなく、どこまでも横へ横へと伸びていく。
俺が俺がと我を張って、他の野菜を蹴とばしてあちこちへ蔓を伸ばす。
これは外国人の修行者。

海外から見れば、修行僧に限らず、日本人はトマト的な性格なのだろう。
トマトはどう頑張ってもキュウリにはなれない。
ぐずぐずしているとカボチャに蹴とばされそうだ。
どうしたもんだろうね?



 






8/14    人生五十年



 50歳過ぎたら下り坂?それともまだ登る?  遠くに見えるのは富士山


「人生五十年というのは寿命のことじゃありません
 五十年過ぎたら人間みんな同じだっていうことです」
                        …永六輔

確かに、あとは個人差かもね。
働く人は定年が近づき、がむしゃらに突っ走る時期は過ぎている。
オリンピックだって、50歳過ぎたら出る人はいない。
ある意味ここら辺からが、人間としてどう生きるかが問われるのかも。

身体機能としての個人差は、年と共にどんどん広がる。
90歳でベンチプレスやる超元気なお婆ちゃんと、寝たきりのお婆ちゃんでは大違い。
人生100年時代、50歳からの下り坂?をどう歩くかが問題だ。
バーベルは上げられなくても、少なくとも歩けるお婆ちゃんでいたい!





8/9    サイレントオリンピック U



 


シンドイッチマンの会話


「とうとうサイレントオリンピックも終わっちゃったな」
「無観客も徹底してやったのはよかったのかね?」
「マスクもしないで大勢で大騒ぎしてスポーツ観戦する国もあるけどね」
「まさにお国柄だね。日本の防御態勢には驚いただろうね」
「選手村から出られなくて、監獄だっていってる選手もいたらしい」
「観光もできないのは気の毒だったね。我慢のオリンピックともいえる」
「選手村の餃子は世界一だ!って叫んだ人もいるらしいよ」
「いいね!何とか楽しんでもらおうと、陰で頑張った人たちに感謝!!」

「静かだから、格闘技で相手の息遣いが聞こえて感動した人もいる」
「空手の形も、衣擦れの音が一際かっこよかったよね!」
「水泳もシンクロも、選手の息つぎが聞こえるようだった」
「みんな息してるんだな…」
「当たり前だろ。どんな息をしているかが問題だ…努力の息だな」
「はぁ〜」
「ため息じゃない!」

「ラジオで実況聞いて驚いたよ!何やってるんだかよく分からなかった」
「そうか?見ているように伝えてるんだろ?」
「体操とかレスリングとか、まじで速いし言葉が分からないんだ」
「想像力の欠如か?音だけじゃ意気があがらないか…」
「上がったのはテレビの視聴率と感染者数ってわけだ」

「うちで応援するだけでも結構疲れたな…」
「オリンピックロスだな…終わったら何しよう?」
「世界一の餃子食べに行きたい!」
「…」





8/3    夏は来ぬ



 


無観客オリンピックとはいえ、テレビ観戦は結構賑やかだ。
興奮気味のアナウンサーの声、増幅されていると思われる応援の声はかなりの音量。
テレビを消した後の静けさにほっとすることも…。

外へ出ると、蝉の声が聞こえ、空には入道雲が。
自然はコロナもオリンピックも関係なく、いつもの夏を謳歌している。

なに!?世界新記録が出たって?
人間はどこへ行こうとしているんだろう?



 



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