ひとりごと


2021


4/24   戯画ってみる



 


昨日、国立博物館へ鳥獣戯画展を見に行った。
甲乙丙丁の4巻一挙公開で、たくさんの動物たちがうごめいていた。
以外に小さい巻物で、傍へ寄ろうと観客もうごめいていた。

擬人化した動物たちが、行事や遊びに興じる様子がユーモラスで楽しい。
作者不明とはいえ、その筆遣いは達人の域。
正確な線描は、シンプルながら勢いがある。
小筆を握って描いていた人の様子を想像してみる…。
きっと動物好きで世の中を少しばかり斜めに見ている人かも。
人間の暮らしを動物に置き換えてみて、ニヤニヤ笑いながら描いていたに違いない。

そんな気分を味わおうと、私もCGで真似してみた。
お馴染みのウサギとカエルのお相撲は、カエルの勝ち。
ずっと負け続けているウサギを勝たせてあげよう!
どうだ!参ったか!

なに!また緊急事態宣言が出て、博物館は明日から休館だと?!
参ったな〜!!





4/19   温暖化



 


シンドイッチマンの会話


「今年の桜は早かったねぇ。温暖化恐るべしだ」
「来年は2月にお花見なんてことになるかも」
「温暖化で人間も早めに成長したらいいね」
「5歳で小学校入学とか?」
「うん、その調子なら15歳で成人だ。昔に戻るか?」
「早く成長するってことは老化も早いんじゃない?」
「50代であの世行き。昔に戻ったな!人生50年…」
「俺たちもうじき終わるな…」
「ちょっと待て!温暖化!」

「温暖化させないためには、暮らしも昔に戻さないとな…」
「うーん、自動車は人力車とか?」
「暖房は湯たんぽ、冷房はうちわ、掃除機は箒、冷蔵庫は裏の井戸…」
「無理だろ!今更」
「ちょっと待て!温暖化は急に止まらない」

「どうやら春と秋がなくなって夏と冬だけになりそうだな」
「お萩もぼたもちも食べられなくなるかも」
「なんで?」
「春は牡丹の花が咲くからぼたもち、秋は萩の花が咲くからおはぎ」
「へぇ、そうだったの?確かに、もう夏みたいだし、台風も来そうだな」
「春と秋がないともう日本じゃないみたいだな」
「あ〜あ、昔には戻れないし、おはぎ食べられないのはいやだし…」
「水ようかんなら食べられる。夏だしな」
「ちょっと待て!温暖化!」



 






4/12   現在進行形



 自然はいつでも現在進行形 (井の頭公園にて)


シンドイッチマンの会話


「コロナ騒ぎ以来、世界のあちこちで問題が起きてるね」
「起きてるというより、元々あったものが噴出したって感じだな」
「マグマが溜まって噴火したか。地球のマグマと同じでまだ隠れてるな」
「隠れマグマか?でっかいあの国なんかはたぶん現在進行形だ…」

「どうもいまだに越後屋商法がまかり通っているらしいね」
「いつの社会も裏側はある。バレなきゃうまくやったもん勝ちだ」
「バレたのは氷山の一角か。運よく沈んでるやつはほっとしてる…」
「隠れ越後屋な。あっちもこっちも現在進行形だな」

「ネット社会も裏の方が進化が早そうだな」
「ウイルスはコロナより怖いかも。感染力はコロナ以上だ」
「知らずにうっかり突っつくと偉いことになる」
「隠れウイルスな。現在進行形でも気づかないらしいよ」

「ここにあった饅頭しらない?」
「あぁ、さっきまであったな」
「どこやった?」
「まだ裏にあるんだろ?」
「ないよ!一個だけ楽しみにとっといたのに!」
「なんだ、氷山の一角じゃなかったの?うかつだったね」
「食ったね!?」
「隠れ食い、現在進行形…モグモグ…」



 






4/8   花祭り



 深大寺にて 2016.4



今日はお釈迦様のお誕生日。
下は、数年前に鎌倉の明月院の掲示板にあった、平家物語の一節。
お釈迦様の教えを物語っているともいえる。

人生は夢のようなもの、そう思えば楽しいことも辛いことも、ただそのまま受け入れるだけでいいのだろう。
そこでいろんな感情が湧いてきて、ああでもないこうでもないと思い悩むから苦しくなる。
ああ、そうなのか…と素直に受け入れられると、少しは楽になるのかも。

できればいい夢見たいなぁ…。
でもいい夢はいい考えからしか生まれない。
夜見る夢が悪夢のうちは、まだまだ修行が足りないってことかも…。



 






4/5   ほう!ホケキョ!



 よくウグイスと間違われるメジロ



晴れた日に、窓を開け放って気持ちよくパソコンに向かっていると…
どこかでウグイスの声がする。
ややっ!こんな住宅街にもウグイスが!と思い、窓辺へ急いだ。
ちょっと間を置いてはいい声で鳴く。
春先は下手くそなのもいるけど、これはなかなかのベテランらしい。
近くで声はすれども姿は見えず…。
ふと気付けば、傍らのスマホが、「ホケキョ!」

スマホを手に入れてから一月足らず、まだ分からないことだらけだ。
少し前にスマホの着信音を変更したばかりで、初めての電話だった。
相手は夫で、「なかなか出ないがどこにいたんだ?」と。
ずっと傍にいました!

春が行ってしまうまで、着信音、もうしばらくこのままにしておこう。





4/2   百年の計



 俳人・路さんのお庭に咲いた笹の花  photo by Miti



「ヒューマニエンス」(NHK BS3)は、人間の構造や機能から、真の姿を探り妄想するという番組だ。
昨日は人の死について、科学的に見た死、人類の進化から見た死を分析。

全ての細胞は少しずつ劣化し、やがて死滅する。
その中で唯一、生殖細胞だけが次の世代を残すために生き続けるそうな。
がんの手術後のスティーブ・ジョブズのスピーチが印象的だった。
「死は古きものを消し去り、新しきものへの道をつくる、生命最大の発明である」

写真は、100年に一度しか咲かないという、ササの花。
ササはこの後枯れるそうで、不吉なことの前兆だという言い伝えも。
花はやがて種になり、こぼれて次の世代へとつながる。
そう思えば、100年に一度のラッキーな現象だともいえる。

ちなみに、撮影された路さんは御年90歳。
子沢山孫沢山のとってもお元気でラッキーな方です。
あやかりたい、アヤカリタイ…。


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