ひとりごと


2020


8/31 大海を 知りつつ見えぬ 平和の道



 



世界は文明の発達と共に狭くなった。
たった一か所で発生したウイルスはあっという間に世界中に広がった。
今や人間はどこにいても同じ、例え地球の裏側であろうとも、誰も「井の中の蛙」を決め込むわけにはいかなくなった。
世界と連携して今を乗り越えるしかない。

今まさに世界のトップが交代時期に差し掛かっているようだ。
我が国も、首相が健康上の理由で交代を余儀なくされた。
後任争いでもめている暇はない。
どの国も、より早くより良い方向へ動いてくれますように…。

人間は大海も空の青さも知っているけれど、その中で皆で仲良くする方法をまだ知らない…。



 






8/27 黙々とモグモグ



 



短い短い夏休みが終わって、猛暑でも頑張る小学生。
親子共々給食が嬉しいという声も聞こえてくる。

一昔以上も前の給食は、食材も食器も今とは比べ物にならない程質素。
国も親も、子供達に食べさせるのに苦労した時代だった。

主食はほとんどコッペパン(アメリカからの小麦粉消費?)
大好きだった揚げパン(コッぺを揚げて砂糖をまぶしたもの)
大嫌いだった脱脂粉乳(牛乳じゃないのだ)
何故か黄色かったカレー(しかもシャバシャバだった…)
あの頃はポピュラーだったクジラ肉(まだ捕鯨は盛んだった)

今はソーシャルディスタンスとやらで、食事中はおしゃべり禁止。
ちょっと窮屈だけど、豊かな食事に感謝して、よく味わって食べてね!

そうそう、校長先生が先に毒見(検食)してるって知ってた?



 






8/24 そして誰もいなくなった(マスクしてない人)



 誰もいない井の頭公園



…シリタガリちゃんとシッタカちゃんの会話…


「人騒がせなあの子、どこから来たの?」
「人騒がせなお隣から」
「あの子いっしょに暮らそうっていってるらしいよ」
「共存したがってるんだろ。迷惑な話だ」

「テレビに毎日出てくる、コメンテーターと専門家の違いって?」
「独自の視点で勝手なことをいうのがコメンテーター。
 狭い視野で断言するのが専門家」

「日本と海外、随分差があるようだけど、どうなるんだろうね?」
「ウサギもカメもゴールは同じ所だって、知ってた?」

「PCR検査で陰性だった人も、次の日に感染するかもしれないよね」
「あまり意味ない気がするね。もうみんな感染してるって思ったら?」
「うん、気が楽になったよ」

「コロナで損した人もいれば、儲けた人もいるよね」
「損した人は大騒ぎ、儲けた人は声が小さい」

「social distanceは、日本語でなんていうの?」
「寄らば斬るぞ」
「それコロナに言って!」






8/19  「夢の本屋をめぐる冒険」



 ザクロジュースと紅茶のカクテル? コロナ以前の某喫茶店にて



コロナの話ばかりで辟易していたところに、夢のような番組が新鮮!

お客の来ない小さな本屋で、店主とバイトが店の立て直しを模索中。
ふたりの前に、世界中の本屋巡りをした店主の祖母の紀行文が…
そんなドラマを軸に、世界の素敵な本屋さんを案内してくれる。

昨夜はフランス・パリ、セーヌ川ほとりの本屋さん。
ヘミングウェイなどの文学者や芸術家が交流した歴史ある名物書店。
本棚の間では、ピアノを弾く人、タイプライターを打つ作家、詩の朗読をする人と、 思い思いに楽しむ人々の音が聞こえる。
代々人との繋がりを大切にしてきた店主たちの物語も面白い。
セーヌ河沿いの露天の本屋さんも垣間見られて、楽しいひと時だった。

今夜続きが見られるらしい。
NHK1チャンネル pm10:45〜 本好きの方にお勧めです!!





8/16  残りの人生はアマリか?オマケか?



 物豆奇 (モノズキ)という名の喫茶店



年齢をあまた重ねた結果、見えてきたものがある。
そんなこんなを創句(俳句でも川柳でもない短い言葉)にしてみました。


  似合う色が減った

  ゴマ塩が真っ白になるまで生きてる?(まだらグレーヘア)

  やっぱり美人じゃなかった(美人薄命)

  周りの物はみな思い出

  縁のあった物が残る(金の切れ目ってのもある)

  捨てるのも力がいる(断捨離はエネルギーがいる)

  偉そうに認知症ではなく、ボケといってもらいたい

  転んでもただでは起きないは、転んだらただじゃ済まないになる

  行きはよいよい帰りはバス(じきに往復バス)

  Go toあの世はキャンセル不可(予約はしたくない)

  死神じゃなく天使に迎えにきてほしい(今じゃなく)




 






8/10  ん気よく ー&ローで つ休み

 立川グリーンスプリングスのステージガーデン 水の流れる階段



いつもと違う夏が来て、今年はおかしなおかしな夏休みになりそうだ。

子供たちには気の毒だけど、長い人生こんな経験も悪くないかも。
かつて戦争をくぐり抜けてきた子供たちもいた。
今でも戦争の真っただ中にいる子供たちも…。
それを思えば、この戦いは遥かに易しい。
世界中の誰もがみんないっしょに戦っている。
大人になったら、あんなことがあったねぇと語り合える仲間が大勢いるわけだ。
二度とない子供時代、貴重なこの夏休み、元気でしっかり漕いでねー!

   替え歌 「白の舟歌」

    子供と大人の間には
    甘くて苦い河がある
    誰でも渡れる河なれど
    エンヤコラ 二度とは戻れない
    Row and Row
    Row and Row
    振り返るな Row Row




 自粛解除直後の保育園児たち ワンちゃんも楽しそう…






8/8   頭上の蠅



 ハエドクソウ(蠅毒草) 根に有毒成分があり、ハエ取り紙を作るのに使われる



江戸のお城の殿と姫の会話…

「父上!お怪我をされたそうで、運動不足ではございませぬか?」
「余計なことを申すでない。そちは運動のし過ぎであろう」
「最近は鈍らな刀ばかりで張り合いがございません。持ち主もしかり」
「男子に生まれればよかったものを…」
「家徳をお譲り下されば、男子以上の働きをして家運を盛り立てまする」

「何を申すか!嫡男の弟がおるではないか!」
「弟とは話がついておりまする。私のやることに口出しはせんと…」
「何?!…強すぎる姉じゃ…」
「いや、弱すぎる弟で」

「これ!刀を抜いて何をする?!」
「えいっ!父上の頭の上の蠅を真っ二つにいたしました。…ほれ!」
「やや!…見事な腕前じゃ!…女子にしておくには惜しいのう」
「私を当主に!弟はどこぞのおなご城主の婿養子に!」
「選挙運動か?ああ、傷が痛む…頭痛もしてきた…」
「では父上、お家騒動にならぬよう、委細お含みの上ご検討を!」

「やれやれ、五月蠅い奴じゃ。…頭の上の蠅とはもしや…」






8/4   骨折り損



 



江戸のお城の殿と家来の会話…

「やれやれ、自粛暮らしも飽きたのう」
「巷では、座敷牢に閉じ込められているようだと申すものも…」
「確かに、天守閣からは眺めもいいが、庶民の暮らしは苦労じゃな」
「真面目に自粛しておる者もいれば、夜な夜な遊び歩く者もいるとか…」

「若はいかがいたした?」
「国盗り双六に飽きて、夜な夜な市中へ繰り出しておられるようで…」
「不届き者めが!…勘当じゃ!」
「姫は?」
「姫君も剣道修行に飽きて、夜な夜な弁慶のごとく刀狩りにお出かけ…」
「…うっうっ…世も末じゃ…。して奥は?」
「奥方様はそのう…」
「まさか、奥も夜な夜な…?」
「夜ではなく昼間から、除菌と称してご酒をお召しで…」
「下々に迷惑をかけぬならよしとするか…ここへ呼べ!共に除菌じゃ!」

「あのう、奥方様は運動不足で天守までは登れないと仰せで」
「軟弱な。ではわしが出向こう。あいたた…、階段は下りがきついのう」
「ご無理なさらないように。小姓に負ぶわせましょうか?」
「醜態をさらすわけにはまいらぬ。自力で…。あっあ〜!」
「とっ殿〜!お気を確かに!」

「いたたた…。骨が折れたやもしれぬ。その方、奥の相手をして参れ!」
「え〜!それだけはご勘弁を!奥方様のお相手は、誠に骨が折れまする」



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