2018 11/28 ゴーン旋風 山のタカ 八ヶ岳牧場にて 「ゴーンゴーンとお寺の鐘じゃあるまいし、毎日騒がしいこと…」 「あの迫力ある顔には勝てなかったのか?」 「外人と権力に弱いのは、日本人の弱点かもね」 「日本の刑務所は居心地悪いんだって」 「居心地のいい刑務所なんてあるわけないでしょ」 「地獄の沙汰も金次第ってわけにはいかなかったね」 「ゴーン・ウィズ・ザ・ウインドウってな具合に、木枯らしと共に去っていきたいだろうね」 「残念でした!今年の東京は木枯らし一号は吹かないらしいよ」 東京での木枯らし一号は、「10月半ばから11月末までの間に吹く、最大風速8m以上の北寄りの風…」とかなんとか、条件が厳しいのだ。 どうやら予報では、今年はなしってことらしい。 でもこんなニュースもそのうち、どこ吹く風ってことになるのかな…。 都会のタカ 善福寺川緑地にて 11/19 清潔感 U タンザニアの夕日 この辺りにはトイレはないかも… photo by Minttea 日本人の清潔感はたぶん世界一だろうと思う。 その最たるものは、トイレ。 日本のトイレは今格段に進化している。 温便座、温水洗浄はもちろん、自動で蓋が開く、自動で流す…って、ちょっとやり過ぎね。 そんな日本では考えられないけれど、世界では3人にひとりがトイレのない生活をしているんだと。 不潔極まりない状態で、伝染病などで亡くなる人も多い。 国連は毎年11月19日を「世界トイレの日」(World Toilet Day)と決めて、そんな状態を改善しようと努力しているそうだ。 過分な贅沢をやめて、その手間やお金をトイレのない所に回してあげられたらいいのに…。 常に清潔な暮らしをもたらすトイレに、改めて感謝しよう。 11/12 清潔感 T 今年の上野の森美術館展入選作「秋声」 水を描くのは難しい 暑いの涼しいのといいながら、気付いたらもう冬の気配が…。 この時期になるといつも感じることがある。 手を洗ったり洗い物をする時、気候と水の温度によって清潔感が違うということだ。 夏の間は、冷たい水で洗うのはお湯よりも綺麗になる気がする。 冬になると、お湯で洗う方が水より綺麗になる気がする。 単に気持ちがいいかどうかの問題かもしれないけどね…。 そろそろお湯で洗いたい気分…。 でもね、朝顔を洗うのは水がいいそうよ。 お湯だと皺が増えるんだって! 11/6 モリのひとこと バラは素敵だけど、絵はアホらしい…? 熊谷守一は真っすぐにものを見つめる人で、名言がいくつもある。 「絵なんてものは、やっているときはけっこう難しいが、でき上がったものは大概アホらしい。どんな価値があるのかと思います。 しかし人は、その価値を信じようとする。あんなものを信じなければならぬとは、人間はかわいそうなものです」 絵とはなんだろう?といつも疑問に思う。 芸術と称して何億円もの値が付く絵もあるわけで、不思議といえば不思議な世界だ。 そんな評価を嫌い、ただひたすら描きたい絵を描き続けたモリの生き方は素敵だ。 映画の中にもあるシーン… 地面にほおずりして何時間もアリを眺めてのひとこと。 「アリは左の二番目の足から歩き出すんです」 とにかく、よ〜く観察することが大事ってことね。 モリの簡素な絵は、形をしっかり頭に入れてこその省略の美しさだ。 絵はもちろん、生き方そのものが簡素で美しい。 11/3 モリのいる場所 今日は文化の日で、文化勲章の授与式があった。 画壇の仙人といわれ、勲章を断った人としても有名なのが、熊谷守一。 その晩年の一日を描いた映画「モリのいる場所」を見に行った。 欲にまみれた世間とは交わらず、30年もの間自宅の庭から外へ出ずに、猫や虫たちを観察しては絵を描く生活。 それを淡々と支える妻とのやり取りが、純朴でどこかおかしくもあり、 何ともいえない穏やかな世界にほっこりした。 名優ふたり(山崎努・樹木希林)の演技は、ドキュメンタリーを見ているように自然体で素晴らしかった。 中でも印象に残った台詞は、子供の絵を見せられた時のモリのひとこと… 「下手です。下手でいい。上手は先が見えちまいますから。下手も絵のうちです」 絵を描く身としては、ほっとする言葉だった。 上手いとか下手とか考えずに、飽きずに諦めずに描き続けることだと改めて教えられた気がした。 後からじんわりと心に染み入るいい映画だった。 |